好きになっても、いいですか?
父が待てど暮らせど、麻子の口から正解出てこないので、笑いながらヒントを出す。
「男性だ」
「……男性?!」
そのヒントで、ますます麻子はわからなくなる一方だ。
大体、友人自体がいないのだから、まずそのセンはない。
あとは、親戚関係――も、そんなに交流がある親族ではない。
残るは――。
「えっ……まさか」
「“まさか”、誰だと思う?」
「…………」
「正解」
父は麻子が声に出さずとも、その顔を見て誰を想像したかを読み取る。その答えが“あたり”だと言うと、麻子はますます混乱して取り乱した。
「あの人が!なんで?!」