囚われの姫
「…目を覚ましたら、俺に報告を入れろと言ったはずだが……?」



「ティアラ姫は先程目覚めたばかりで混乱しておりました。

説明が終わってからでも遅くはないと、私が判断したのです。」




マクサスが表情を変えずにリューンを見ると、彼は小さく舌打ちをした。




「……わかった。続けろ。」


「畏まりました。」



マクサスがベッドに向き直ると…ティアラは起き上がろうと手をシーツについているところだった。


「ティアラ姫っ…無理して起き上がることはありませんよ。

あなたは痩せすぎていらっしゃる…。」


「ですが…私だけ寝ていては申し訳ありませんもの。

皆様に失礼ですわ。」




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