囚われの姫




「…それもリューンが話すことに含まれているのでしょう……。

ですが、これだけは断言できます。

セロク殿のように、ティアラ姫のことを捕らえることはありません。」



メルートの真っすぐな目に、彼女の納得の行く答えではなかったが…ティアラはわかりましたと答えた。



「ではティアラ姫、こちらへ。」



マクサスにベッドから降りるのを手伝ってもらいながら、ティアラはメルートの後に続く。


部屋の奥のクローゼットのような物の前に着くとメルートはそこを開け始めた。




「あなたが眠っている間にドレスを何着か作っておいたのですよ。」




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