囚われの姫



「「…ごめんなさい、ノチカ……。」」



しゅんとうなだれる双子にノチカは全くです…とティアラに向き直り申し訳なさそうに頭を下げた。



「ティアラ様…うるさくしたことどうかお許しください。

マリア様とアリア様はずっとあなたに会いたい気持ちを抑え、再会を胸に待ちわびていらっしゃったのです。」



ノチカの言葉にティアラは嬉しそうにはにかんだ。




「ノチカ、いいのよ。

私も…マリアとアリアに会いたかったわ……。」



「「お姉様っ!!」」



ティアラの言葉に、また抱き着きそうな勢いに戻った双子の前にノチカが立ちはだかる。




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