家政婦のメイド派遣します!
メイドの制服を着て女性が自分の部屋にいてくれるというのがたまらないというのだ。

うちはあくまで家政婦としての派遣をする会社であって、決して如何わしいプレイの派遣ではないと言うのにどうしてもこういった客が時々来てしまう。

そう言った客の場合は速やかに次回からの注文の際にはご遠慮いただくのが此処のやり方なのだが、安田の場合は大した実害もないので放って置いているのだ。

「もう、ストックの制服を使い果たしてます。」

1人冷静に仕事をしていた副室長の弓月がメイド服のリストを持ってきた。

出来うる限りお客様のご要望にお応えするのがモットーのアイスミックスは安田の『じゃあ、せめて毎回違う制服で来て』のリクエストに応えて今まで同じ制服を着てメイドを派遣する事をしていなかった。

しかしそれにも限界があるのだ。

「もう始めの頃の制服なんて覚えていないでしょ?」

隣の部屋で新人メイドの研修をしていた志摩が桃子の後ろからリストを覗き込む。

「このあたりなんて可愛いし、人気あるじゃん。」
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