家政婦のメイド派遣します!
「お金はさあ、しっかり払うんだから映画見て食事してで、家でマッサージくらい簡単でしょ?要するにメイドサービスなんだから固い事言わないでよ。」

あきらかに断られる事を考えていない上から目線の口調だった。

「じゃあ、倍の金額出すからさあ、お姉さんがメイドの格好して来てくれない?」

風俗にでもかけているような気軽さで言ってくる男性の声に桃子はとりあえず深呼吸をする。

「お客様。いえ、貴方は弊社をデートクラブと勘違いされていますか?大体家政婦としての私たちはお客様の身体に一切触れる事が出来ない規則です。もしどうしてもというのでしたらお客様に触れて御世話する介護ヘルパーを派遣いたしますがどうしますか?ヘルパーでしたら今は男性従業員が多数待機しておりますからすぐにでも、そちらにお伺いします。そうしたら映画でも、食事でも何ならお風呂までもお付き合いできますよ。」


彼女がそう一気にまくし立ててやると男性の方から電話が切れた。
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