家政婦のメイド派遣します！
男の了解を確認して身支度を整えると立ち上がって男の真正面で正座をする。

「本日はありがとうございます。佐藤様の家をキレイにすることが私の喜びです。本日は桃子が精いっぱいお掃除させていただきます。」

メイドの挨拶をして頭を下げた。

「……ご主人様とお呼びしてよろしいでしょうか？」

桃子の問いかけに男が頷く。

「……どうぞ。」

佐藤は衝撃的なあいさつに驚きながらもこの状況を楽しんでいるようだった。

「では、佐藤様の御注文ですが掃除と夕食作り、あとショッピングへの同行ですね。」

直樹が手帳に書き込まれた注文内容を確認する。

「夕食は食材の購入からすべてお任せで和食、ショッピングは女性への贈り物を選ぶお手伝いですね。」

佐藤がそのとおりだと言って頷く。

「では桃子、まず掃除をしてショッピングに行きながらご主人様と別れたら帰りに食材の買い物、その後夕食作りにしましょう。」

直樹は完全に仕事モードで桃子に指示を出していく。

そして、手帳を胸ポケットにしまうと上着を脱いでソファに掛けた。

執事の彼も勿論これから掃除を手伝うのだ。

「分かりました。ご主人様、始めさせていただきます。」
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