家政婦のメイド派遣します!
相変わらず忙しいのか昨晩返ってこなかった父親の分の食事を如何したものかと考えているとチャイムとともに父の正志がタイミングよく帰宅した。

「おはよう。」

少々疲れた顔をした正志はソファに腰掛けると桃子が持ってきたコーヒーに口をつけてほっとした表情を作った。

「なあ、桃子。」

「なあに。」

お皿を洗いながら彼女は返事をする。

「お前、今の仕事楽しいか?」

「まあね、やりがいはあるよ。祐樹さんと直樹もいるしね。」

お皿を洗い終えてタオルで手を拭きながら桃子は正志の前のソファに座った。
< 52 / 101 >

この作品をシェア

pagetop