家政婦のメイド派遣します！

蒼に話を聞いてもらって少し落ち着いたのか桃子は目頭をぬぐうと顔を洗う為に立ち上がる。

「後はお兄ちゃんがアイツらに『ごめんなさい』って言わせてやるから。」
桃子は昔を思い出してくすりと笑った。

いつも祐樹と直樹、桃子の３人が喧嘩をすると蒼が間に入って仲直りをさせてくれたのだ。

最後は蒼に怒られた２人が桃子の前で謝るのが常だった。

懐かしい思い出。

「私、顔洗ってくるね。」

すっきりした顔をして桃子はバスルームへと消えていった。