家政婦のメイド派遣します！

「ただいま。」

コンビニで十分時間をつぶして桃子が帰ってきた頃にはお皿が綺麗に片づけられ、兄の蒼はソファに座って煙草を吸っていた。

その光景を見て桃子はやっぱりとため息をつく。

「お兄ちゃん『煙草』買って来たんだけど。」

目の前で既に煙草の煙をくゆらせている蒼に桃子はコンビニの袋から頼まれた煙草を取り出してサイドテーブルへと置いた。

「ああ、悪かったな、さっき見つかったんだ。」

少しも悪びれた風もなく蒼は桃子から煙草を受け取る。

「で、お隣の双子がいないのはなぜかしら？」

既に玄関に靴がなかったので帰って来た時から２人が既に帰宅してしまった事は分かっていた。

大体、何があったかは察しがつくが、２人が蒼の話に怒っていないかが心配だった。