声を聴かせて。
彼のシャツからふわりとタバコのにおいが鼻をかすめる。
「……“都合のいい女”って、どういうことか分かって言ってるのか?
俺に何されても文句言えねぇんだぞ」
そっと、彼の手のひらが私の頬を包む。
口の中に入ってきた彼の親指を、舌の先端でなぞった。
「…お前のその目、たまんねぇな。
俺に、どうして欲しい?
言ってみろよ」
彼のもう片方の手のひらが、私の内ももをさする。
肝心な所に、触れそうで触れてくれない。
…もどかしい。
もどかしくて、私は彼の親指をしゃぶった。
早く…早く…
指じゃなくて、もっと……
「…はあっ…」
彼が私の耳を舐めた。
彼の舌が、私の耳元でぴちゃぴちゃと音をたてる。
その舌が、首すじをつたう。
その動きに身体が震えた。
「…言えよ、俺にどうして欲しいか」
耳元で囁く彼の声。
それだけで、私の中から熱い疼きが溢れ出す。