ブルーブラック2

(坂谷さんとなんだか仲良く話してるみたい)


美咲は自分の視界の僅かに入る坂谷と百合香を捕えて心で独り言を呟く。

そういえば、隼人が前にちらっと漏らしていたが、あの坂谷も百合香に気があるというような話を美咲は思い出す。


(確かに可愛らしい人だとは思うけど)


でもやはり可愛さで言えば自分が勝ってる。
見た目だって、服装だって、仕草だって。

それでも百合香の方が男女問わずに慕われているのは美咲にとって妬ましくも羨ましい。


そんなことを考えていたら目の前にお客がいることに気付くのが遅れて美咲は慌ててしまう。


「すみません、これと同じものはあるかしら」
「は・・・」


そう言って年配の女性は鞄から2本のボールペンを出した。



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