赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「……」

最早ジュークは何も言えない。

たっぷり呆れを含ませ冷たい目をキサラに向けるだけ。


だがやはりキサラはそんな彼を気にすることは無い。


(なによこれ! 全くイメージと違うじゃない! 詐欺だわ!)

言葉にはしなかったが、頭の中では散々な事を思っていた。


互いにどうも出来ない状況。

ただ変な沈黙が流れるだけ。
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