君の声がききたい
食べ物のメニューを見せると、沙和は《刺身の盛り合わせ》と《軟骨の唐揚げ》と《シーザーサラダ》を指差す。



「お。全部俺が頼もうと思ってたやつだ…」

「………?」


あ。

ゆっくり口動かすの忘れてた…



「あと、焼き鳥頼んでい?」


メニューの焼き鳥の写真を指差すと、沙和は口パクで「いいよ」と言った。

俺は店員を呼び注文をして、タバコに火をつける。


沙和はおしぼりで手を拭いている。


その仕草が、なんかかわいい…




カチ

カチカチ…


俺は携帯を開いて、メールを打ち始める。



―――――――――
【TO】

時間大丈夫?

ーENDー

―――――――――


沙和に携帯を見せると、すぐに返事をくれる。




―――――――――
【TO】

大丈夫だよ('-^*)
私一人暮らしだから!

ーENDー

―――――――――



一人暮らし…?


―――――――――
【TO】

意外(笑)?

ーENDー

―――――――――





俺の表情を見て、俺よりも先にメールを打つ沙和。

俺は沙和のメールを読み、「うん」と頷いた。
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