君の声がききたい
沙和の住んでいる○×町から、俺の家は一駅の距離。




―――――――――
【TO】

でもひとりで歩いて帰るよ!

ーENDー

―――――――――


遠慮がちなことを言う沙和。




―――――――――
【TO】

いいよ。
夜道怖いだろーから、送ってく
気にすんな

ーENDー

―――――――――


「………」


俺のメールを見ると、沙和は一瞬固まったあと、携帯を打ち始める。

そして…



―――――――――
【TO】

ありがとう。
よろしくお願いします(--;)

ーENDー

―――――――――


と言ってきた。



敬語になるところが、なんともかわいい…


俺は駅前とは逆方向の暗い夜道を、沙和と並んで歩き出す。





○×町だから…

駅から歩いて10分くらいか…






トン




沙和が、俺の腕を軽く叩く。

ふと見ると…沙和は俺にガムを差し出してきた。
< 43 / 314 >

この作品をシェア

pagetop