君の声がききたい
「連絡先教えて」

「……!」


思い出したように言うと、沙和は笑顔で頷き携帯をいじると、俺に携帯差し出した。

沙和の携帯の画面には、携帯番号とアドレスが表示されている。

俺は手慣れた手つきで携帯のボタンを押し、沙和の連絡先を登録して、さっそく沙和にメールを送った。



―――――――――――
【*******@docomo.jp】
【Re:】

日曜日は朝10時に
迎えに行くよ

ーENDー

―――――――――――


すると、すぐに沙和から返事がくる。




―――――――――――
【沙和】
【Re:】

どこに行くの(・∀・)?

ーENDー

―――――――――――


沙和からのメールを見たあと、俺は口で「内緒」と言った。

沙和はククッと笑ったあと、また携帯を打ち始め、しばらくすると携帯にまたメールが入った。



―――――――――――
【沙和】
【Re:】

楽しみにしてます(*^-^)ノ

ーENDー

―――――――――――


沙和のメールを見たあと、ほころぶ顔をぐっと我慢した。


たまに敬語になるとか…かわいすぎるんだよな…

もしかして計算?

いや…それはないよな。





「もう遅いから、中入んな」


そう言って、マンションを指差す俺。

沙和は俺の口元を見たあと、「はーい」と口を動かした。





「じゃあ、日曜な。またメールするよ」


コクンと頷く沙和。
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