君の声がききたい
「お疲れ様〜」

「お疲れさまでした」


バイト仲間に挨拶を済ませ、エプロンを外して店内をうろうろする俺…


土曜日の今日は、昼からバイトが入っていた。

沙和と遊びに行く日を日曜日にしたのは、そのせいでもあった…




「ふ――…」


バイト中…立ちっぱなしで、重くなった足を引きずり、いつもは行くことのない本のコーナーへ行っていた…




え‥っと・・・

これか…?


俺が手に取った本…それは・・・

【はじめての手話】


俺はその本をペラペラとめくる。

そしてその本を手に持ち、再び本棚を眺める…



【手話辞典】


辞典とかもあるんだ…

これも買っとこ。



【手話 基礎編+DVD付き】


DVDとかあるんだ!

これも買うか…



俺は計3冊の手話の本と、昨日買いそびれた、サッカーの雑誌を持ってレジへ…

そして真っすぐ家に帰り、すぐに買ったばかりの手話の本を広げた…


こんな世界があるんだ…と、

どんどん手話の世界に引き込まれていく俺。



ずっと読みたかったサッカー雑誌に手をつけることなく、時間は過ぎいていき、気がつけば夜中の1時。

俺は慌てて風呂に入り、明日のことを考え、今日は眠ることにした。



覚えたばかりの手話が、

頭を何度も行き来する…
< 51 / 314 >

この作品をシェア

pagetop