HERO
なんて言えばいいのかわからなくて。


答えを待ってるわんこを無視して、自分の部屋に入った。



そんなことで諦めてくれるわけもなくて、わんこは続いて部屋に入ってきた。



「美亜さん、これでも俺、心配してるんだけどな。それでも、何も答えてくれないの?」


「心配って、何の?頭痛なら治ったって言ったでしょ」


「それじゃなくて...その...千尋とのこと」



心配なんかいらない。


だって心配してくれたところで、わんこには何もできないよ、きっと。



私の心の穴は埋められない。


だっていつも通りの私に戻って、お金をもらってヤっても。



心の穴はそのままなんだから。
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