HERO
でも、その彼氏が部屋に入ってきて更に動揺したのは、私。



『俺に犯されるお前は、俺より汚れてるな』



忘れない、その言葉。


忘れない、あいつのこと。



一瞬で、頭痛と吐き気が襲ってきた。



そいつは、私の顔を見て一瞬驚いたけど、すぐにニヤッと笑う。



「美亜、久しぶりだな」



手の震えが止まらない、声が出ない。


私と彼氏が知り合いだと知った彼女は、訳がわからなさそうだった。



「お前、何してんの」


それは、彼女ではなく私に向けられた言葉だった。


早く、ここから出なきゃ。
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