HERO
「相変わらず馬鹿なんだな、美亜」



いつもそうやって、私を見下してる。


その目が、大嫌いだ。



私はあっという間にそいつに捕まって、ベッドに投げられる。


力ではどうすることもできない、敵わないなんて、もうわかってる。



こいつから教わったから。



「懐かしいな、昔を思い出す」



思い出したくもない、地獄が、頭の中でぐるぐると巡ってる。


恐怖で声も出なくて、ただただ目を逸らして、耐えてた。



「覚えてるか?初めてお前に会った日のこと」


忘れもしない、全てが始まったあの日。



初めて会ったその日に、私はこいつに犯された。
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