HERO
「お金のためなの、あんたみたいに、欲のためにしてるんじゃない」



さっきから、震えが止まらない。


この目に、私をジッと見るこの目に、嘘だと見抜かれるんじゃないかって。



「違う、お前は、そんな女じゃない」



何だか、ブルーとのことを思い出す。


ブルーは自分と同じだって言った。



欲のためにする自分と同じだって。


違うと否定してたくせに、結局、ブルーのことを求めた私。



「お前は、こっち側だろ?」



こっちとか、あっちとか。


よくわかんないけど、ていうかどうでもいいけど。



私は、あんたとは違う。
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