HERO
「助けてくれて...ありがとう」


「佐倉さんが、わざわざ来てくれて。全部教えてくれた」



そういうことだったんだ。


心の中で、彼女に感謝した。



「ごめん、美亜さん。怖い思いさせて。俺の失態だよ...」


「大丈夫、助けてくれたから」


「あいつ、誰?」



もう、隠せないね。


誰にも話すことはないと思ってたのに。



私の最悪な過去。


全部話し終わる頃には、私は泣いてた。



「ごめん、辛いこと、話させちゃって」


「いいの...わんこだから、話したの」



わんこは、ギュッと私を抱きしめた。


やっぱりわんこはあったかくて、やっと、思い出した。
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