HERO
わんこが、私と一緒にいることを自分で決めたのは、わんこ自身が教えてくれたからわかってる。


頼まれてもないのに、一緒にいてくれてるのはわかってる。



でも、何だかイライラしすぎて、頭の中もぐちゃぐちゃで。


自分でも何を言ってるのかよくわからない。



頼まれて一緒に居られても迷惑、だなんてこれっぽっちも思ってないよ。



「美亜さん...」


「帰る...。ごめんね、わんこ。帰りたい」



最後の方なんか、自分でも小さ過ぎると思うくらいの声で。


それでもちゃんとわんこはわかってくれていて。



一緒に立ち上がって、母に頭を下げた。
< 387 / 441 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop