ご奉仕ワーリィ
「ふっ、あのうっかりやさんめ。ドジっ子であるならば、来れないのも大いに頷けるな。しかしながら、ラハティー。貴様が来たことで、私とオトメの障害たる鍵は外された。そこを退いてはくれぬか」
「申し訳ありませんが、不審者を陛下の部屋に入れるわけにはいきませんので」
「不審者?偉大なるフィスト王を不審者扱いか」
「俺もそうは思いたくありませんが、世界には同じ顔の人間が三人いるとも言いますし。もしかしたら、あなたがフィスト王のそっくりさんで、フィスト王のふりをして陛下に近づく不審者――下劣で下品で、変態の中の変態の、風邪を引かないような馬鹿の極みたる、救いようがない阿呆の、空前絶後たるアブノーマルの変質者ということも考えられますから。
俺はフィスト王にそんな汚名を着せるわけにはいきませんので、今ここで、フィスト王の名を語る偽物、かもしれない人を存分に痛め付けたいと興奮しています」