ご奉仕ワーリィ


ロープを手放し、ラハティーと大きく距離を取ったフィスト王。仁王立ちで手すりの上に立ってみせた。


「私を求めてシーツを濡らすオトメは、なにも王女だけではないからな。今宵は別の女人を相手しようぞ」


鼻にかけて笑うフィスト王に斬り込みの一歩を踏み出すラハティー。ただ王とて、それを見越したかのように。


「ラハティーよ。貴様のせいで、王女は一人葛藤しておるぞ」


その足を言葉で止めてみせた。


「なにを……」


「言ったであろう、私は色恋沙汰には鋭いと。特に恋するオトメは分かりやすい。何せ子宮から艶やかな体つきになっているのだからな」


その言い方はどうなんだとラハティーは顔をしかめるも、フィスト王にはどこ吹く風らしい。


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