ご奉仕ワーリィ
一介の兵士の前に、一人の男たるラハティーは、高ぶる感情のままに王女に近づき、触れることを己で戒めた肌を指でなぞった。
その時の気持ちは今でも覚えているし、それは今でも感じることだ。
「……」
王女の頬に手を置いて、ぷっくりした唇に親指を這わせる。
ラハティーの指を感じた王女の瞼が僅かに動く。
王女の一挙一動を見るだけで、胸内がくすぐられる気分になった。
可愛いと思っているのか、魅力的なと感じているのか、それらをまとめて、愛しいと繰り返し巡らせているのか。
同時に、独占欲が喉奥から湧き出してきた。
一人の女をモノにしたい、だなんて、こんな荒っぽいことを思う自身に嫌気がさすが、いつでも愛でられる位置に置いておきたいほど、自分は彼女にぞっこんであった。