ご奉仕ワーリィ


ご奉仕だと、彼は王女からの寵愛を受けたいからこそ、あんな行為をしてくれるだけかもしれないし、私個人からは本物の恋愛感情を貰いたくないのかもしれない。


でなければ、愛し合う恋人みたく心も体も繋がっているよーな、そんな普通の関係になってもおかしくないのに。


「泣かないでくださいよ、陛下。俺は何があっても、陛下のお側から離れませんから」


笑った彼はいつも通りに、私を陛下と呼ぶ。王女と兵士の体裁を取り保つように。


私に言い聞かせているのか、これは恋愛感情から成す行為ではなくて、忠義によるご奉仕だと。


そんなのは嫌だと言いたくも、言えば彼がもう私を抱きしめてくれない気がして、口から出てこない。


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