ご奉仕ワーリィ
そう分かっても、彼は笑みを変えなかった。
「陛下の命令ならば何でも聞きますが、全てをやらせるかと言ったらそうではありません。
陛下のお気持ちだけで俺は十分に満たされますから、どうかただ、寝そべり感じていてください。
あなたにしてもらうわけにはいきませんから、ね」
『ね』の後に疑問符はつけられなかった。そうなることを確信しているかのようだ、私はきっと彼の言葉に流される。
彼は私のために、『そんな無理をするな』と言ってくれているのは分かっていた。
ただ、分かっているからこそ、その優しさに甘えてしまう自身に苛ついてしまった。
『何もしなくていい』『受け身でいろ』とか、好きな人に何もできないことになる詭弁(私のため)なんか要らない。
――だって、そんなことをしていたから、私は彼に好きと表現できていなかった。