ご奉仕ワーリィ
「ふふ、オトメよ。それでもそなたは、“周りに流される女”であろう」
私の神経を撫でるような声に、びくりとしてしまった。
「産まれながらにして、そなたは流されてきたはずだ。王家の血筋として、やりたくないことばかりをやり、周りのなされるがまま立てられ、そうだな、着せ替え人形のように、そなたはただ“周りの好き勝手”にやらせていた」
的を射たとはよく言ったもので、確かに私はただいるだけで何もせず、周りに言われるがままにしてきた。
それがシンボルとしての、お飾りとしての、一国の王女の形であるからと、私は自分の意思など二の次にした。
現に、私が余計な口出しをしないおかげで、国は栄えて、民も不満なく平和に暮らせている。
全ては私じゃない誰かの意思で保たれた幸せの形。きっと私なら、こうも上手く皆を幸せにできないし、王女としての形も保てていない。