ご奉仕ワーリィ


悲観しているわけじゃない、事実なんだ。


無知な私にできること、人にはそれぞれ役割があって、私の役割(できること)が、玉座に澄ました顔でいることだけ。



民は何かあった時に“頼れる存在”としてのトップ。

心が荒んだ時、見ただけで眩しく思い心に余裕ができるようなシンボル。


それが、私だ。


私にも立派な役割があるのだから、それを全うしてみせる。


私一人我慢することで、千人が救われると言うならば、玉座に腰をかけた。


一人で逃げ出して、千人から恨まれるようなプレッシャーに比べたら、だいぶ楽だから。


「半年前、私とそなたの婚姻の話が持ち上がったとき、いいや、つい最近まで、そなたはまんざらでもなかったはずだがなぁ」


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