ご奉仕ワーリィ


肩を抱いてきたフィスト王の手を払うも、卑しい笑みは尽きることを知らなかった。


「恋愛感情なんかなくとも、“流される女”たるそなたは、別段、『それでもいい』と思ったはずであろう?んん?

何よりも国のため、国のためにそうした方がいいという理由を聞けば、そなたは首を縦に振りそうなものだが」


追い詰められているような気がして、足が一歩分下がってしまう。


図星なんだ、正に。

どうでも良かった、自分のことだなんて。私の意思とは関係ないところで話が進められても、それは『誰かのため』に繋がる話だと分かっているから。


今更すぎた。今更、自分の意思を出さなくてはいけないほど、私は私を大切とは思っていない。


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