ご奉仕ワーリィ
好きじゃなかった、自身の感情を殺して道具になりたいほどに、私は私という人間が嫌いで、いつも周りの言うことに従い、流された。
それで間違いなんかないから。みんな必ず笑ってくれるから。王女としての期待を裏切りたくないから。
私は私を嫌いでいられたのに、彼が、私に微笑みかけてくれるから――
「恋か」
「っ……」
よもや、こんな人に私の心内がバレたと鼓動が跳ねた。
一介の兵士に恋だなんて、王女の形ではない。露見した瞬間にただの女に成り下がるから、バレてはいけないのに。