ご奉仕ワーリィ


(四)


悪夢は過ぎ去っても、後味の悪さは残ったままだ。


不機嫌あらわに私はいつものように城内を回っていた。


何人かの従者を引き連れて、皆のモチベーションアップがための顔出しだった。下手な監視をつけるよりは、自分たちのトップが直接見に来ることに城の兵は身を引き締めるらしい。


剣の素振りやらの特訓中の兵士が私を見る度に、特訓を止めて、敬礼をするのだから、実は邪魔してんじゃないかと気が引けていたけど。


「……」


ああ、彼だと目につく人に自然と瞳孔が開く思いだった。


周りに気取られないようにわざと目線を逸らせど、三秒後にはついつい彼を見てしまうような心境。


城の中庭で特訓中の兵士たちが敬礼する。特訓中にくんなよーなあからさまに気合い不足の敬礼はあれど、大概の兵はきちんと姿勢を正す。


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