ご奉仕ワーリィ


それが狙いかよっ、と皆の心が一つになった気がした。


物は言いようだなと思う。360度回転した馬鹿には、あの従者の心意は見えないらしい。


どーんと構えて、皆がかかってくるのを待っていた。


皆とて殴りかかりたい怒りはあれど、やはりは王。隣国の王たる男に刃を向けるわけにもいかなかった。


「どうしたっ。私の手ほどきに恐れをなすにはまだ早いであろう!弱音を吐いていいときは、二十回果てたあとにせよっ。ドゥティーどもがあぁぁ!」


「皆さまー、遠慮なさらないでくださーい。顔と股間以外なら、まじやっちゃっていいんでーっ。我が親愛なる主は、一筋縄じゃいかないんで、殺(や)る気満々で来てくださいなーっ」


「なかなか上手いことを言うではないか、我が親愛なる従者よ。ああ、私は一筋縄ではいかない。我がたくましい肉体を緊縛したくば、せめて縄を五本用意せよ。

ついで、私を組み伏せたいのならば、人生の中で男が本気になれることができる瞬間――即ちっ、ヤる気時に芽生える満々さで挑まなければ、緊縛返り討ちにしてやろうぞ!」


< 55 / 174 >

この作品をシェア

pagetop