ご奉仕ワーリィ
力と技術が物を言う軍隊の中で、後衛部隊から前衛部隊に駆り出されるほど、確かにラハティーは強かった。
今まで後衛部隊にいたのが間違いとも思えるが、ラハティーの所属は変わらず、前衛部隊兵士の一部にしてみれば、後衛部隊(弱者)に己が地位を侵された気分になっていた。
畑違いの奴が、こちらでも上手くやっているだなんて、日々鍛練してきた今までの努力が否定された気分になる。
認めたくなかったのだ、ラハティーを。認めたら最後、弱者に追い抜かされたプライドがズタズタになってしまうから。
ラハティーが鍛錬時間外にも、肉体を鍛えて血の滲むような努力をしていようが、知らぬ存ぜぬで、知っても「嘘だ」とせせら笑い嫌悪する兵士は、今も鼻で笑ってみせた。