ご奉仕ワーリィ
朝の決意を思い出す。
悶々たる毎日には辛いことでしかないし、受け身なままでいくのは、彼に対しての好きが我慢してくれない。
何でも、したくなった。
彼のためなら、何でもできると断言できてしまうほどに。
――やっぱり私は、彼の虜だと首輪をつけられた気分にもなった。
もういっそ、彼のモノにでもなりたいぐらいだ。彼以外要らない、捨てられそうな気がする。
しかしながら、目を開ければ誰もいない現実に涙しそうになった。
今日あたり来てくれればいいのに、と窓辺から見えた月に願うところで――ノック音がした。
身をあげて、まさかと奇跡とも言えよう音に――音の出所たる扉に飛び付いて開けた。