ご奉仕ワーリィ


プレゼントボックスを開ける子供のように、体全体ではしゃぎ回りたくなるほどの幸福を覚え――



「メンスゥオオォレッ!夜這いに来てやったぞ、オトメよ!」


瞬時に扉を閉めた。

プレゼントボックスを開けたら、実はびっくり箱でしたというオチ以上に酷い。


目眩さえも覚える悪夢が、扉向こうで騒いでいた。


オトメオトメをやけに連呼するから、聞き流してはいたものの、いきなり歌い始めたのだから、思わず扉を開けて、蹴りを入れてしまった。


「うるさいっ。大きな鐘の中に閉じ込めて、外から鐘を百回叩きますよ!」


「そういうそなたの方が大声だが、ああ、叫べ叫べ。声が枯れるまで鳴かせてやろう」


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