ご奉仕ワーリィ
「なりません、あり得ません、まったくもってないないない」
「素直ではないなぁ、さすがはツンデれってだ。しかしながら、そんな意固地なそなたのプライドが甘々に溶けるように、私はある物を持参してきたのだ」
「あるもの……?」
「話は変わるが、そなた、寝る前にハーブティーを飲むそうではないか」
本当に変わりすぎじゃないか、と心で言いながら頷いた。
「そうして、またまた話は変わるが。ステスミステテマスという、亀の珍種が我が国で発見されたのを知っているか?」
「なんですかその、噛みまくるような名前……、亀?」
「そうだ。百年以上生きている亀なのだが、亀は元来、強壮効果を含む薬品に使われるものでな。ステスミステテマス、略してスーちゃんなのだが、この亀から抽出される強壮エキスが劇的なる効果を出すのだよ。再起不能のものが飲んだ一時間後に復活をとげ、マンネリ化した夫婦に情熱の炎を灯し、ドゥティーが場数を踏んだプロプレイヤーを先にいかせてしまうという、夢のようなアイテムなのだ」