ご奉仕ワーリィ


「自愛しろ、我が親愛なる従者よ。そなたの指を悪化させるわけにはいかぬし、それに、ほら。カギ爪つきロープなのだ、これは。結ばずとも、引っ掻けるだけでよい」


手すりにカギ爪が食い込む、引っ張っても取れないことを確認して、フィスト王は下のバルコニーにロープを垂らした。


「抜かりない王の準備のよさに、私め、涙が出そうです、はいっ。ここまで人の期待を裏切らないだなんて、くうぅ、私め、そんな王に最期までついていく所存でございます!あなた様の死に目を見るまで、私めは死ねませんよ!」


「我が親愛なる従者よ、そなたの忠義はしかと受け止めた。ふふ、では、夜這いと行こうではないか。もうたぎりにたぎって、我慢などならぬし、抜かりない私は、避妊具まで用意してきたのだから、今宵こそ王女のオトメを奪ってやろう!」



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