ご奉仕ワーリィ
「案ずるな、我が親愛なる従者よ。右足骨折程度で、私のたぎりはとどまらぬからな。骨盤が無事ならば、十分だ」
「むきゃあぁっ、ほんと、王は何したら死ぬのでしょうね!不死身すぎて、私めの想像をぶっちぎります!」
「王とは常に最強であるのだ。その源泉たるオトメの純潔を得、私はまた新たなる伝説を作ろうぞ」
意気込みフィスト王は窓枠に手を置いたが。
「……、んん?」
開かなかった。
押しても引いても、押して押しても、びくともしない。部屋は間違いなく王女の自室。現に、ベッドで眠りこける王女も見てとれるのだが。
「おお、鍵がかかっておったか」
「変なとこで詰めがあめえぇぇっ」
「何か言ったか、親愛なる従者よ。爪?」
「ああ、いえいえ。私めの爪に、おやつに食べたチョコカスが挟まっていたようです。爪が甘いです、はい」