ご奉仕ワーリィ


手に取ってみればロープ……の先端。


「我が親愛なる従者よ」


「はいはい、我が親愛なる主よ」


「ロープが切れたぞ」


「な、なんですってーっ。そそっ、ソンナバカナー。って、ああ、本当だ!こちらにはカギ爪しか残っておりません!」


「象を吊っても切れないロープが」


「不良品ですね。一万本に一本の確率であるみたいですよ」


「ロープの先端が、何か鋭利な物で切られたかのような断面図だが」


「不良傑作品ですね。一兆本に一本あるとも言われる、奇跡的な壊れ方をするロープ。そんな奇跡を引き当てるだなんて、さすがは王。後は地上に降りるしかありませんねぇ。半裸のまま、この広い城内を歩くしか他ありません。守衛に見つかるかもしれませんが、王の神々しさにひれ伏すでしょうし、いっそ、そのたくましい裸体を見せびらかすのはいかがでしょうか」


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