いきなり王子様


「……」

マリッジって。

それが意味する事はただ一つ。

私との未来を約束するってことであり、竜也は私だけではなくて、自分にもかなり重い枷を用意すると決めたみたいだ。

指輪をつける事で、新規恋愛なんて可能性ゼロになるかもしれないのに。

……そうでなければと、困るけれど。

それを受け入れると言ってくれる竜也。

いくら竜也が私のことを長い間見ていたとはいっても、付き合いだしてからほんの数日の私達がマリッジなんて言葉を交わすなんて。

早すぎるし、あまりにも安易だと、よーくわかってる。

わかってる……はず。

……なんだけどな。

それに、決して若すぎるわけではないし、大人としての常識もとっくに身についてる私達なんだけどな。

と思いながらも、私が送った竜也のメールへの返事は。

「マリッジ、上等」

まるでプロポーズの返事をしたみたいで、照れくさかった。






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