Sweet Life
「で」
「な、何?」
何が『で』なのでしょう?
樹の言葉は無駄なものを省くから時々分からない。
「水着」
あ、水着ね。
「持って来るね」
立ち上がろうとすると腕を掴まれ
「着て見せて」
「えっ?」
「そういう約束だよな」
「は、はぁ?」
そんな約束を私はした覚えはありません。
樹が勝手に言っただけでしょうが。
「い、嫌だよ」
「何で?」
「此処…プールでも海でもないもん」
「試着室では着たんだろ」
「そ、そりゃ…ね」
「彼処もプールでも海でもない」
「……」
な、何でそんな屁理屈ばかり言うんですか?
「ん、菜摘」
耳元で
「お前の水着姿…見たい」
「ヒ、ヒャッ」
耳…舐められた。
「菜摘…」
そ、そんな甘い声で囁かないでよ。
何だかぞわぞわするじゃない。
「なっちゃん」
首筋まで舐め上げてるし。
そ、それに『なっちゃん』なんて…
「狡い」