Sweet Life
「な、何で胸なんか触るんですか?」
恥ずかしいのと腹立たしいのとが混ざって頭が沸騰して来た。
「何で触るって…そりゃ俺も健全な男だし。やはり胸は触りたい」
『胸は触りたい』って当たり前のように言われてもですね、私としては…
「ん?それとも触られて気持ち悪かったか?痛かったか?」
「……」
「ん?どうなんだ?第一服の上からだからあんまり感じなかっただろ」
いや、そういう問題じゃないと。
「ん?菜摘 何とか言えよ」
「い、意地悪」
「ん?」
「そ、そんなの答えられないよ」
「何で?」
ホントに意地悪だ。
ニヤニヤしてるし。
「だ、だって…」
「ん」
「む、胸なんて さ、触られたことなんてな、ないし。恥ずかしいし…」
「フッ 当たり前だろ。て、俺以外に絶対触らせんなよ」
「へっ?」
何かどさくさに変なことを言われたような
樹の顔を見ると
顎に手を掛けて
「お前の胸は俺んだからな。てか、この唇も髪も頬も何もかも全て俺んだから」
そんな甘い言葉と共に唇が…