Sweet Life



「分かった、分かった」


しつこくもがくから樹も諦めてくれたようで…


「じゃあ離して」


「離す代わりに」


えっ?


「キスして」


「……」


キ、キス?


「何でキスなのよ?」


「いちゃつくの諦めるから」


代わりにキスですか?


「菜摘、してくれないなら…これからキス以上のことをする」


「は、はぁ?な、何を言ってんの、昼日中から」


やっぱり樹は変態だ。


まだ明るい真っ昼間に、そ、それも鍵の掛からない部屋で、そ、それに下にお祖 父ちゃん達がいるのに!


何でそんなことしなきゃなんないのよ。


てか、する気になんかならないわよ。


「菜摘、早く」


「ほ、本気で言ってんの?」


「俺は教師だ。生徒に嘘はつかん」


いや、それが嘘八百です。


「菜摘」


目が…マジだ。


仕方なしに唇を樹の唇に押し付け…離そうと…


あっ!


頭を押さえつけられいつの間にか樹が私の上に…


それに樹の舌が私の唇を抉じ開け侵入してきた。


私の舌を探し当て…絡ませてくる。


――





「…フゥ~」


僅かな隙間から声が。


だ、駄目だ。


此処は家じゃないんだから。


お祖父ちゃん達も下にいるんだから。


――







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