114歳の美女
 「昨日、星田はんから電話をもらってすぐに、119番に電話を入れたんどす。それで」



 ときが救急車に電話を入れた事を智也に伝えた。


 「救急車があんなに早く来たのは、ときさんが連絡したからですか」

 「ええ。怪我の方はどうどすか」

 「右足の骨折です。ギブスで固定すれば大丈夫みたいです」


 「あんなに高い所から飛び下りて、それだけどすか」
 「ええ、幸いに後はかすり傷です」

 「運の強い人どすな」
 「助かるのが運命でした」


 (良かった。助かって。本当に良かった。神様に祈って上げたのに。こんなに心配しているのに、助かるのが運命やと。あんたなんか、あんたなんか、大嫌い)


 ときは心で智也をなじった。そして、智也の命を守ってくれた神に心から感謝を捧げた。





 
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