114歳の美女
 「万歳!万歳!・・・」


 智也が両手を、何度も何度も上に上げた。舞台の見物客が何事かと、好奇な視線を二人に注いだ。


 智也には、恥ずかしさは全く無かった。
 むしろ、誇らしかった。


 大声で見物客に

 「この女性と結婚するのです。羨ましいでしょう。僕だって遣る時は遣るのです」
と、智也は胸を張って言いたい位だった。


 「こ、こちらこそ、よろしく」


 「うちもよろしゅうお頼申します」

 智也がときの前に自分の手を差し出した。ときも手を差し出した。

 二人はしっかりと握手をした。
 手を通して、相手の温もりが伝わって来た。




 
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