114歳の美女
 土曜日。


 二人は待ち合わせをして、バス停の前にある近くの不動産屋に行った。

 ときが条件を言うと、年配の担当者が適当な物件を選んでくれた。

 そのうちのひとつは、『café昔昔』から徒歩約5分、ときの家から約10分の平屋の町屋だった。


 「丁度ええ距離どすな」


 ときがその物件の距離に気に入った。


 「これですか。これやったら歩いて行けますから、良かったら今からいかがですか」

 担当者が二人に下見を勧めた。

 三人は歩いてその物件の下見に行った。


 担当者が鍵を開け、三人が中に入った。


 町屋独特の間取り。
 緑が美しい可愛い坪庭。


 古いが前の入居者が綺麗に使っていて、清潔感があった。


 「いま町屋は人気ですから、即決めて頂かんと、次はもう無いかもしれません」

 担当者が自信たっぷりに言った。


 「うちはこれで。星田はんは?」


 ときはこの町屋が気に入った。






 
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