114歳の美女
 「大分、はかどっていますね」


 智也がときに声を掛けた。

 「あっ、星田はん。おおきに」

 ときが智也に礼を述べた。

 「荷物は、これだけですか?」

 智也が部屋の回りに視線を這わせた。


 「ええ、そうどす」

 「大きな物と言えば、箪笥、小引き出しと机、鏡台位で、後はダンボール箱か。これなら、すぐに終わりますね」


 「じゃ、そろそろ始めますか」


 寛道がときの顔を見て、引越しの開始を促した。

 「お願いします」

 ときが頭を下げた。

 「桐箪笥から運びましょうか」

 寛道が智也に言った。


 「お願いします」


 智也が箪笥の所へ行った。






 
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