114歳の美女
 荷物運びが終了。


 寛道が帰り支度を始めた。


 「私はこれで失礼します」
 「寛ぼん、ありがとうございます。すっかりお世話になって。ほんま、助かりましたわ」


 ときがお礼を言った。

 「今日はご夫婦で大変お世話になりました。本当に感謝しています。近くですから、気軽に遊びに来て下さい」

 智也も寛道に頭を下げた。



 「あれれれ。しのぶはんは」



 「私はまだ・・・」


 「もう充分です。後は、二人でぼつぼつ片付けますよって。しのぶはん、ほんまに、お世話になりました」


 ときがしのぶに帰るように促した。


 「ときさん、恨まないでね。帰りたいけど、私は帰れないの。実は、姑から嫌な役目を仰せ付かっているの」


 「嫌な役目?」

 ときは嫌な予感がした。


 「話は長くなると思うので、あなたは先に帰って」


 しのぶが寛道を見て言った。









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